Firewireの憂鬱

Firewireの憂鬱

以前「DAW・DTM向けCore2Duoマシンレポート」としてCore2Duoマシンの一部挙動調査を行いました。

あれから長期間の運用を経て、一つの問題点が発現しました。
それは起動時稀に起こるMOTU828の認識ロストです。

今回はその問題点の解決方法をレポート致します。

DP965LTマザーにおけるMOTU828の認識問題

  • PC起動時のオープニングサウンドが鳴らない時がある。
  • PC起動後IEEE1394ゲーブルを挿し直さないとオーディオインターフェイスを認識しない時がある。

IEEE1394 Firewireオーディオインターフェイスをお使いの方でしたら、このような問題に直面された方は少なからず存在しておられるのではないでしょうか?

一般的な注意点、対処法としては

  • メーカー動作確認済のIEEE1394コントローラーチップセットを使用する
  • 転送ロスが出るような粗悪なIEEE1394ケーブルを避ける
  • PCIスロット場所に注意し、IRQの共有を無くす

この3点になるでしょう。

MOTU828の推奨IEEE1394コントローラーチップセットはTexasInstruments社の物です。
幸いな事にDP965LTマザーにはオンボードにTexasInstruments社製IEEE1394チップが搭載済みです。
これを使えば問題無い様に思えますが…ここにMOTU828を接続し使用していた所、ごく稀ではありますが、起動時の認識ロストがありました。
もしやと思い、システム情報でIRQを確認すると案の定、オンボードIEEE1394はSATA、USBと共有されたIRQ19番を使用していました。

PCIExpressスロットの悪夢

DP965LT PCIオンボードIEEE1394端子でのMOTU828不具合はIRQの共有が問題であるとほぼ断定出来たものの、PCIExpressスロット1へ既に装着済だった玄人志向IEEE1394-PCIeカードのIRQも他デバイスと共有された状態であるという有様。
残りのPCIExpressスロット2、スロット3に挿し直すもIRQ共有は変わらず。

となるとPCIExpressスロットはあきらめ、PCIスロット1、2、3のどれかが単独IRQを持つのを期待する以外、道は無くなってしまいました。

WindowsXP環境下においてもIRQの共有は問題だった

Keyspan Firewire Card FPCI-3PCIExpressはどのスロットも他デバイスと共有されている為、PCIスロットに望みをかける事になりました。
そこで用意したのがこのカードです。

Keyspan Firewire Card FPCI-3
keyspan
ask-corp(代理店)

もちろんTexas Instruments Chipset搭載、発売時期はかなり古くBOXには98SE、ME、2000までの対応記述しかありませんが、Keyspan製品紹介ページにはXP対応をうたっています。
中古で500~1000円程度の格安カードという所も実験にはうってつけと言えるでしょう。

さっそくPCIExpressスロット2の真上、PCIスロット2へ装着。起動後の認識も問題無いようです。
IRQを確認してみましょう。

DP965LTシステム情報

完璧です。IRQ22番を単独使用していますね。

この後、何度も起動・再起動を繰り返しましたが認識ロストは一度も無く、IEEE1394ケーブルを抜き差しする事もMOTU828の電源を再投入する必要も無くなりました。

今回のトラブルは発現頻度がかなり希少な上、オンボードIEEE1394使用上で発現した場合でもケーブル抜き差し、MOTU828の電源を再投入すれば使えます。
それほど気にする必要は無いかもしれませんが、MOTU828等のFirewireオーディオインターフェイスをASIOだけでなく、通常のサウンド再生まで使用する場合はIRQ共有の無いスロットでの使用が良いかもしれませんね。

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます