カオス テト&オプーナ

【3/2追記】アルバムの後書きというかネタバレというか


通販も始まった事ですし、ブックレットに書ききれなかった表題曲の設定を書いてみようかと思います。
まぁ、そんな大した意味無いんですけども(^^;

2009年3月2日 - あの音は何?って質問を頂いたので追記しました。他も加筆したりしなかったり。

Rise of Dark ~ MRH featuring VOCALO FAMILY あとがき+

トラック1 闇の胎動

ブックレットに書いたように、テーマはボーカロイドムーヴメントの盛り上がり・露出に比例するアンチさんの誕生って感じですが、アンチさんを絶対悪としては表現したく無かったんです。
その印を仕込んでます。
1つ目がブックレット最初のページ。不敵な笑みを浮かべている絵です。
この髪の部分には天使やらなんやらが描かれた宗教画を2枚使っています。悪に同居する天使。絶対悪なんて無いですからね。
最終的にかなり色を潰してるので分かり辛いですが(^^;
更にトラック1の最後、寂しげなハミングだけの曲。
わざと続くトラック2のハミングバージョンを持ってきたのは善悪の同一性とか、表裏一体、悪と思われる物が実は悪ではない。という苦悩・悲しみ・・・そんな事を考えて配置しました。
【Sound】
心音は拘りました。サンプルじゃないんです。minimoog voyagerのオシレーターを一番低くした上で発振させています。直でモニター出しすると気味悪いくらいの重低音が出るんですが、CDは44.1kHzに丸め込まれるので残念な音に(^^; それでも帯域ムッチムチの音圧にはなっていると思います。
オルガンは当然HAMMOND XK-3C。スキャナービブラートはC1に設定、アッパードローバーは定番の下4本。真空管のサチュレーションは1時半くらい。WAVES API550Aで高音・低音をブースト設定し、シャキっとした音にしてあります。 ほぼ全曲この基本設定で鳴っています。

トラック2 私達のシンフォニー

ミクさんの曲。トラック1のハミングを引き継いで始まります。
闇の誕生に気付いて無いものの、本能的に底知れぬ不安を感じているという設定にしたつもりです。
心無いコメントに傷つき創作を止めてしまった方々への歌という側面も・・・
【Sound】
なんといってもかずりんのチョッパーベースがやばい。カッコイイ。
もらったテイクがあまりに凄まじく、その後のベースを変更せざる得なかったです。1番のベースと2番が違うのはそれが理由ですw

トラック3 混沌の使者

ボーカロイド達の前にダークネスが立ちふさがります。
世界に混沌の闇をもたらさんとする存在、その力強さ、神々しさを表現・・・出来たかなぁ(^^;
【Sound】
QLSCにより「ダークネス」と発音させていますが、判別できましたでしょうか?(^^;
このソフトシンセ超絶カッコイイです。荘厳で説得力のあるクワイア音源な上、入力した歌詞を歌ってくれます。
クトゥルカ (あえて解説しませんw) フリークの方が使うと最高なのではw
ストリングスはQLSOです。当CDのストリングスは99パーセントこれ。残響込みの迫力・ハッタリの利いたハリウッド的サウンドがお気に入りです。

トラック4 闇の咆哮

戦いの始まりです。
圧倒的な力、禍々しさを表現。
タルカスをリスベクトしてはいますが、実は6拍子の曲なので口ずさみやすい・・・いや、そんな事無いですねw
中間部、カオスな拍子になります。ルバート演奏したものをムリヤリ6拍に収めたような違うような。狙って不安定にした後、最後に気持悪いこれまた拍子を踏み外したメロ。反復した後は拍子に合いますが、カオスやりっぱなしとなってますw
【Sound】
HAMMOND XK-3C+EASTWEST/PMI BOSENDORFER 290 PIANOがメイン。
ロアーのグリッサンドは4フィートのみが一番好きですが、フルドローバーに近いグリスも美味しいかなーと。
このへんのエントリーを見ていただくとより楽しめるかもです。

トラック5 再起動

ミニドラマ。まぁエヴァですよね。うんw
壊滅状態を脱するのはリンACT2を使うのが丁度良いかと思いました。
使いづらいと一部で散々な評価を受けた鏡音リン・レンがACT2で使いやすく成った、その解決過程がピッタリ引用できるのではと思った次第です。
【Sound】
QLSO無くては成立しないパート。
ルカの声低すぎまますかね? 低音にすると生っぽくて好きなもんで(^^;

トラック6 護る者達

劣勢だった戦場はACT2へと昇華したリン・レンにより一変します。
歌の力、信頼する心の繋がりは闇を照らす光となり、その輝きは全地全天を共鳴させていく・・・
はいそうですw幻魔大戦の某曲タイトルの一部を引っ張りましたw
カフーとの戦いで流れるアノ曲大好きですw
そして作られた時代の近いELPow「タッチ・アンド・ゴー」、この2曲で聴かれるバリバリのエマーソン節、エマーソン音階を研究して作りました。
超気に入ってますw
【Sound】
理想のブラスサウンドが出せた初めての曲。サウンドカラーの基礎である高音寄りな「ぶぁっ」という音はRoland JP8080。中音域を支えているのはKORG M1(ソフト版)。重要な隠し味としてNative Insturments FM7 (リンク先はFM8) の定番FMブラス。
FM音源? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ELPowのライブを見る限りではKURZWEILとPPG、DX7をスタックしてあの音を出しているようでした。混ぜて納得!

トラック7 蘇る世界

圧倒的な力で闇はかき消されました。
しかしそれは一時的な物、真の解決は自らの心の中にあるのです・・・
光も闇もすべてを許容する事で均衡が得られ、世界に再び音の彩りが戻っていきます。
帰る場所とは皆さんの心・記憶。
幻魔大戦「光の天使」のイントロみたいな、もの悲しくも感動的な導入部を目指したんですが、難しいです(^^;
はいこちらもPFMからタイトルだけリスペクトw
【Sound】
KORG Legacy CollectionのLegacy Cellre FX NEXUS2を左右にに配置しただけです。
Legacy Cellの滲み・不安定さをNEXUS2がサポート。

トラック8 メリーゴーランドは止まらない

同じ場所を廻っている訳では無い、前進を続けるメリーゴーランド。
この営みを止めることは出来ません。
聴いてくれる人がいるかぎり、彼女達は歌い続けるでしょう。
果てしない旅へ誘うのはお聴き頂いている皆様の力。

善悪が同居する「人間」を理解できなかったボーカロイド達、そこから生じた歪みこそがダークネスだったのかもしれません。
その事に気づいた彼女達は再び歩み始めます。同じ道に見えてもその意味は全く違う、変容を続けながら廻り続けるメリーゴーランド。
最後のピアノリフ+moogで1曲目のテーマが入ってきますが、この設定を表現したかったんです。
ブラックムーンのジャケ絵からリスペクトもしてますがw
【Sound】
今まで使った音が総登場というカオスなオケに全日本語ボカロによるコーラス・・・死にました。
L3-LL Multimaximizerに頼りっきりでした・・・MIXの腕が欲しいです(^^;

【おまけ】 ドラマ部分のボカロ調教・調整について。
ベンドレンジ+-12に設定し、リアルタイムで入力してます。
そのMIDIデータをボカロエディタへ持込みペンタブレットで修正。
ペンタブの可能性は計り知れないです。実はみんな使ってる?? 必須かもです。
今回は実験段階ですが、トラック1のハーモニー、トラック8のルカリードボーカルでダイナミクスとピッチをそれぞれペンタブで書きました。
相当控えめ且つ、WAVES C4で潰しちゃったので効果を聞き取るのは難しいですが・・・可能性を感じました。

最後まで読んじゃった方、お疲れ様でございます(^^;
お読み頂き有難うございました!m(__)m

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