30年以上ぶり?アナログ分周音源+ボコーダー Behringer VC340 Vocoder

平成最後の日、Behringer VC340 Vocoderが届きました。
早速鳴らしてみましたので動画でどうぞ。

YMO派の方ならアナログ回路によるボコーダーはウォームで素晴らしく、買って損は無いかと。
アンサンブル部、ストリングスやヒューマンボイスはアナログ分周音源なので当然全鍵発音!
(動画内で実際に試しています)

ここ30年近くRoland Boutique VP-03 Vocoder やWaldorf Streichfett等々、DSPによるデジタルエミュレーションしか無かった分周音源が本物のアナログ回路(VP330の完コピ回路ですが…)で手に入るというのは有り難い事です。

古の音そのままなのでマイク入力に関係なく発振器のSN比はmoog oneより酷いですが、それがまた味になっていると思います。
(もちろん打鍵でゲートが開かなければSN比は普通です)

アンサンブル部の滲むような質感、ハイ落ちした昔ながらの狭い音ながら、倍音豊富で太い音!
オリジナルのVP実機は触ったことがありませんが、70年代後半UKプログレで良く聞いたあの音が自宅で鳴らせる快感はたまりません。

USB-MIDIはクラス・コンプライアントですのでドライバ無しで簡単接続。iConnectivity mio10のUSB(又はハブ)に繋ぐことも可能です。

Behringerの鍵盤は初めての導入でしたが、ウェイトは重すぎず感触はかなり良いです。個人的にFatar TP-8Sより弾きやすく感じます。

ボコーダーとキーボードが必要ない方は先日ベリンガーが正式発表したSolina String Ensembleクローンを待っても良いかもですね。
こちらも同じくオリジナル回路クローンなので分周式、完全なポリフォニーですし。
(発表はされたものの、いつ製造するのか、まだ具体的な計画はないと述べています)

http://www.synthtopia.com/content/2019/05/02/behringer-solina-string-ensemble-clone-announced-without-concrete-plans-for-production/

絶滅した恐竜を復活させるがごとく、ウリ・ベリンガーはシンセ版ジェラシックパークを作ってくれそうです。