デジタルオーディオの接続で悩む

デジタルオーディオの接続で悩む

デジタル接続につきものなのがワードクロック(同期)な訳ですが、
クロック同期を取るためにはBNCケーブルでワードクロックを配給、もしくはSPDIFのクロックを使うかの2種類になります。(今回ADATは使ってないので除外)
専用のクロックジェネレーターなんて持ってないし、むしろBNC端子すら無いインターフェイスも混在しているのでクロック信号の取り回しは結構面倒な状況になっています。

    オーディオインターフェイス使用状況

  • Mark of the Unicorn MOTU828 (FW/IEEE1394)

    ロック魂溢れる音、古さを感じさせない出音。
    FWはお気軽で最高。現在メイン。

  • M-Audio DELTA1010 (REV.D 後期PCI-X基盤) ※未使用
    輪郭クッキリ、AKM(東芝)製高級DA/AD搭載で奥行き抜群のクリアーな音色。
    以前2万円台という格安で捕獲後放置。
  • M-Audio Audiophile2496 (初期PCI版)

    GIGASTUDIO専用PCで活躍中。
    AKM製DA/AD搭載だがこの1bitD/Aを通すと高音がまろくなってしまう。
    デジタル出しなら問題無し。

  • YAMAHA DSP factory DS2416 (PCI) ※未使用
    CubaseVST24とセットで買った初オーディオインターフェイス。
    ビックリするほどドライバが糞。音は良いのにYAMAHAのアホー。
    MacG4-400で使用していたがMacごと職場に放置。

何が問題かと言いますと…
下の写真が問題のケーブルルーティングです。

ケーブルルーティング ワードクロック改善前
見てお分かりの通り、このルーティングだとGIGASTUDIOマシンを起動しない場合ワードクロックがAudiophile2496から03Dへ流れないんです。

GIGASTUDIOマシンを起動しない場合の対処
03DからSPDIFクロックは来ていますので、暫定的にMOTU828を03Dのクロックスレーブにする事で03Dからの出力をデジタルで入力出来ます。

もちろん03DのDIO設定をマスターへ変更する事も必要。

03D他ハード・GIGASTUDIOマシンを起動しない場合の対処
MOTU828をクロックマスターにします。
モニターはMOTU828のヘッドホンOUT、MainOutを使用しなければならなくなります。

現状構成で対処するとなると…
Audiophile2496を搭載するGIGASTUDIOマシンの出力をアナログにすれば一々設定を変える必要は無くなります。
しかし、Audiophile2496のD/Aはチョット…と言うかデジタルのままCubaseマシンまで持って行きたいですよね。
他に考えられるのは、モニタリング用に03DからアナログでMOTU828へ入れる事。しかしこれだと実際録音するデシタルtoデジタルの音質・音量と若干違うのでイマイチなのです。

また、MOTU828から03Dへ最終MIXを戻すというのも考えられますが、PCのみ起動している時のモニタリングがMOTU828のヘッドホン端子、MainOutからの信号になるので心許ない。
ハードシンセの電源を入れず、Cubaseだけ起動してMIXやスケッチする場合もありますしね。

さてどうするか…
ラクラク快適宅録ライフの為に実現したい事

  • GIGASTUDIOマシンを起動しなくても03Dへクロックを配給したい
  • MOTU828・03Dの設定を変える必要が無い環境
  • 今迄通りGIGASTUDIOの出力はデジタルのままCubaseへ入力したい
  • 今迄通り03Dの出力もデジタルのままCubaseへ入力したい

この辺を改善すべく考えた結果、捕獲しておいたDELTA1010を試しにメイン使用する事に。MOTU828の音質の方が好みですが、とりあえず実験。
繋ぎ変えてみました。
ケーブルルーティング ワードクロック BNC使用 改善後

DELTA1010で改善出来た事

  • GIGASTUDIOマシンを起動しなくても03Dへクロックを配給したい
    → 828には無かったBNC端子を使い1010から03Dへ供給可能に
  • MOTU828・03Dの設定を変える必要が無い環境
    → 1010がマスターなので設定変更は無しに
  • 今迄通りGIGASTUDIOの出力はデジタルのままCubaseへ入力したい
    → 問題無し
  • 今迄通り03Dの出力もデジタルのままCubaseへ入力したい
    → 問題無し
  • DELTA1010のインプットは全てゼロレイテンシモニタが可能に
  • DELTA1010のMIDI in/outが使用可能に

DELTA1010で新たに出た問題と対処

  • DELTA1010はヘッドホン端子が無い
    → ヘッドホンアンプ “SAMSON S-AMP”を導入して解決
  • DELTA1010はオプティカル端子が無い
    → DAT、MDからのデジタル取り込みが不能に※未解決

これで必要に応じてハードシンセ類、GIGASTUDIOの電源を入れることが出来るようになりました。
DELTA1010の音質も問題無いどころか、ピュアオーディオ畑の方々には評判の高い物ですので後は好みの問題。

正直、明らかにMOTU828より奥行きが増した音質になったんですが、これはヘッドホンアンプS-AMPの威力かと思われます(^^;
新品実売5千円ちょっとのS-AMPですが、効果は大きいんですね…

暫くこのルーティングで様子見です。